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ワンテイク マイライフ

エブリデイ オタク

急に兄ができた話

 

タイトル通りである。

正しくは「できた」ではなく「元からいた」し、交流が無かっただけではあるのだが、私の体感としては「急にできた」なのだ。

 

人生、いつ何が起きるかわからない。

本当に、それを実感した。そんなお話。

 

 

 

私の家庭環境は少しばかり複雑であり、とっても人に説明しづらいし、複雑すぎて私ですらイマイチ詳しくわかってない部分すらある。もっと複雑な人は世の中にはいっぱいいるのだろうが、恐らく複雑な部類に入るのだと思う。

いい機会なのでサラッとまとめると、バツイチ子持ちの父親とバツイチ子持ちの母親が結婚して産まれたのが私、しかし数年後父親に3千万近い借金が発覚(しかもコレ本当はもっとあったと思われる)、それが原因で両親は離婚し、バツ2となった母親に引き取られた。が、母親には実は彼氏がいて、離婚の原因借金って言ってたけど単純に旦那より彼氏のこと好きになったからじゃね!?それ不倫じゃね!?みたいな、当時若干7歳にしてなんだかとってもヘヴィーな大人の事情の中に生きていた、そんな感じだ。(ちなみに母親に彼氏がいる事は未だに父親は知らない。私自身も幼いながらに何かを察していたため何も言わなかった。父親が不憫にすら感じる。ごめんよオトン。)しかも離婚の条件が私の戸籍は父親の所に残すこと、だったから父親に何かあった時に借金がまわってくるのはまず私だし、親権も父親が握っているし、なのに母親に育てられてるし、でも当たり前に借金あるから養育費未払いだったしで、なんかもうハチャメチャな感じなのである。この歳になってあの頃の母親の苦労を身にしみて感じ始め、母親って強いなあ……と実感する日々である。旦那いたのに彼氏つくってたその精神も含め。

 

余談ですがそんな感じだから私自身結婚に対して何も良いイメージがないし、そんな私が子供なんて作ったらその子が不幸になる未来しか見えないので、生涯独身を貫いてやろうと密かに心に誓っています。寂しい女です。アーメン。

 

とまあ、なんかゴッチャゴチャした感じなわけだが、両親が子持ちで結婚しているため、私には父方2人、母方2人の計4人の兄弟がいることになる。

しかし、父親の子2人は前の奥さんが引き取っていたし、母親の子2人も前の旦那さんが引き取っていたので、私とはほぼ無縁だった。

なので私も自分は1人っ子だとして生きてきたし、存在は知っているけど実際自分とは何も関係の無い、言わば他人。そんな存在だったわけである。

 

 

このまま1人っ子として生きていくんだろうなあ。

そう思っていたし、そのつもりだった。

 

 

 

しかし、本当に、人生というものはいつ何が起きるかわからない。

 

 

先日、身内に不幸があり、実家のある山口に弾丸帰省し、葬儀に出席した。

その時、見覚えのあるような無いような、なんだか顔が自分に似ているような、そんな男性が1人いた。

 

その男性が私に向かって一言。

「覚えてる?」

 

 

時が止まった。

兄だ。私が一生関わることの無いであろうと思っていた、父方の兄なのだ。

 

 

ギターが好きでアーティストタイプだ、という噂は聞いていたが、噂通りというかなんというか、刈り上げのロン毛オールバックに蛇とドクロのタトゥーという、ちょっとロッケンロールすぎて、私が普通に生きていたら恐らく関わることのないようなタイプの人で、本当にこの人は私の兄なのか?同じ遺伝子なのか?と少し疑った。

第一、覚えてる?もなにも、最後に会ったのは私が物心つく前だし、覚えているはずがない。名前だけは知っていたから、「〇〇くん……だよね?」と恐る恐る聞いてみたら、「うん。」と。やはり、兄だった。

 

そんな、どこのドラマだよ!みたいな展開で、私は、兄との再開を果たしたわけである。

 

 

 

ただ、遺伝子とは不思議なものだ。

 

同じ時間を共有してきたわけでもない。今まで話したことすら殆ど無いし、10年以上の空白の時間が存在する。

 

そんな他人でしかない状態なのに、話していても全く違和感がない。むしろ楽で、波長が面白いくらい合う。

 

 

同じことを兄も感じていたようで、遺伝子って凄いね、なんて言われて、本当にそうだ、と思った。

 

 

 

兄とはその後連絡先を交換し、今も毎日のように連絡を取っている。

先日食事に連れて行って貰ったのだが、帰りに無理矢理プリクラに連れ込むという、自分でもびっくりするくらいのブラコンっぷりを発揮している。(兄に内緒で兄のツイッターをのぞいたら“妹が可愛すぎる。シスコンすぎて自分がキモい”みたいなことをツイートしていたのでお互い様のようだ)

 

 

 

前述したように兄は私にとって未知でしかない世界で生きており、ギターが好きすぎてギターの会社で働きながらバンドでギターを弾いているという本当に根っからのアーティストタイプで、その生きざまは妹の私から見てもただひたすらカッコ良い。口から出てくる言葉ひとつひとつに説得力があり、輝いている。悔しいくらいに。

 

 

私には何もない。でも、好きなことすら見つからない。やりたいこともない。

兄にそう嘆いたら、

まだ若い。まだ間に合う。一緒に探してやるよ。

そう返ってきた。いちいちカッコ良くて悔しかった。

 

 

 

 

今回の一件でなんだか視野が広がったし、自分の中で物事に対する考え方も少し変わったように思う。

 

 

 

本当に、人生はいつ何が起きるかわからない。

 

 

 

 

 

 

 

兄がギターを弾いているバンドのミュージックビデオ。兄がとってもかっこいいので、良かったらご視聴ください。(ブラコン)