ワンテイク マイライフ

エブリデイ オタク

夜中の戯言

「好きすぎてつらい」

 

最近これしか言っていない。

推しのことが好きで好きで仕方がなくて、何する時も頭の中には常に推しが存在していて、暇さえあれば会いたいなあ好きだなあ嗚呼大好きだよなんでこんなに好きなんだろう?ってずっとずっと、答えも出ないのに考えている。

 

推しのどこが好きなんだろう?いくら考えてもわからない。顔がタイプってわけでもない。私はいわゆる塩顔が好きで、色白でひょろっとしてて黒縁メガネ〜みたいな人が好きだ。濃いめの顔で筋肉質な推しとは真逆だ。性格?でも好きになったとき別に性格なんて知らなかったよね?じゃあ何なんだろう。わからない。とりあえずもう存在が好きなんだ。彼という存在が。

 

買い物に行っても気づいたらメンズブランドのショップに入って推しに似合いそうなものを探しはじめているし、インターネットをしていても気づいたら推しに似合いそうな服やら小物やらのページをブックマークしているし、カメラロールの整理をしていても気づいたら推しの写真や動画を眺めて嗚呼かっこいいなんでこんなに素敵なんだろうと1人鑑賞会をはじめているし、結局何をしていても最終的に推しに行き着いている。

仕事をしていてつらくなっても推しに会うには働くしかないんだと頭に言い聞かせている始末。仕事に対するモチベーションとかそういうものって今の私には存在していなくて、お金を稼がないと推しには会えない、じゃあ働くしかない、っていう思考の中に生きている。逆にどんなに身体がキツくても推しに会えると考えたら頑張れるし、このお金で何回大阪に行ける?何回会える?何かプレゼントが買えるかもしれないし、チェキだって撮れるし……そう考えるだけで、どれだけ働いても足りなくて、まだ働かなきゃもっと働かなきゃって毎日毎日働いてばかりいる。

 

私にとって推しは偉大な存在で、きらきらしてて何をしてもかっこよくてかわいくてとにかく素敵で好きで好きで大好きで仕方なくて、彼が楽しそうにしていれば私も楽しくて。

 

彼の言動ひとつひとつで勝手に一喜一憂して、勝手に機嫌悪くなったりして、勝手に泣いて勝手に落ち込んで。私は重たい上にとっても面倒くさいおたくだから他のおたくに嫉妬だってするし、誰にも負けたくないと思ってしまう。他のおたくは知っているのに私が知らない彼の時間が少しでもあるのが本当に嫌だから行けるライブは全部行くし、仕事とかの兼ね合いで行けない時は本当に悔しくて悔しくて仕方が無い。彼がファンのために向けてくれている時間くらいは、1分1秒逃したくないし、すべてこの目で見ていたい。ライブでいつも前にいくのもきっとそういう心理が働いていて、自分より前におたくがいるのが許せないだけだ。自分の視界に、彼以外を入れたくないんだ。自分と彼の間に、別の誰かを入れたくないだけなんだ。もしかしたら自分よりお金を使っていたり、自分より彼のために何かしている人が現れたらきっと諦めるのかもしれないけれど、私は今のところ現場にそんな人はいないって思っているし、現れたとしても負けたくない。勝手に嫉妬して勝手に負けたくないとか言って、本当に救いようの無い人間だなあと思う。

 

私は推しがいないと生きていけない人間だ。推しが2ヶ月ほど活動を休止していた期間があったが、そのうち1ヶ月はSNSも更新していなくて、メンバーも全くそのことに触れなかった。なんとなく察してはいたけれど、やっぱり何があったのか心配で不安で仕方が無かったと同時に、推しのいない毎日は色がなくて、そんなモノクロの世界は私が生きていくには辛い世界でしかなくて、毎日毎日ひとりで泣いた。あの期間はたばこの本数も倍以上に増えたし、友達と呑みに行って私の推しはどこにいるの?って意味もなく嘆いたりした。結果的には戻ってきてくれたから良かったものの、あれがもしあのまま一生続いていたら……と思うと怖くて仕方が無い。

 

私には推しが必要だ。

でも推しからしたら私はただのファンの1人であって、それ以上でもそれ以下でもなくて。

私は推しがいなくなったら生きていけないけれど、推しは別に私ひとりがいなくなった所で何も変わらないんだなあと思うと寂しいし虚しいし泣けてくる。

 

推しと出逢ってから、推しに関することで本当に数え切れないくらい泣いているけど、勝手に推しのせいにして勝手に泣いているだけ。別に推しが何をしたわけでもないのに、私はいつも彼のせいにして泣くんだ。自分が好きで勝手に応援してるのにワガママの極みだ。わかっている。

 

好きすぎてつらい。こんなにつらいなら、おたくなんて辞めてしまいたい。辞めれたらどんなに楽だろう?でも好きという感情は無くそうと思って無くなるものではなくて、私にはどうすることもできない。いっそ嫌いになれればいいのに。本当にそう思う。

 

私は推しに会うときに少しでもマシでいたいから服を買うし、化粧も頑張る。少しでもマシでいたいから、ダイエットしたりもした。私は結局、推しに会う、という前提がない限り何も出来ない。

そもそも自分にお金をかけるという行為が苦手だ。なんなら推しが存在しない限り働く意味もない。自分にお金なんてかけたくないから、推しがいないならお金なんていらないし。こんな自分にお金をかけたところで何になる?自分にお金をかけて何が残る?何も残らない。自分が残るだけだ。自分が残って誰が得をする?誰もしないよね?だったら推しにお金をかけたい。私の中でお金は推しにかけるために存在するツールに過ぎなくて、推しが存在しないのならば何の価値もない金属の塊と紙くずでしかない。働く必要も無くなるんだ。

 

推し被りのことを特別嫌っているつもりもないけれど、得意ではないだろうなと思う。別に嫌うつもりもないけれど特別仲良くしたいとも思わない。まあそもそも私みたいなやつと仲良くしたいなんて思う物好きそうそういないと思うけど。

考えれば考えるほど、今仲良くしてくれている子たちは本当に優しいし、気を使うことなく色々話せるから楽だ。おたくをするにあたっての価値観も似ていると思っている。今現場にいるおたくで、自分と価値観が似ていると思えるのは一緒にいてくれてる子たちだけだし、負けたくないとかそんな無駄な感情を全く持たずにいられるからとっても居心地が良い。大袈裟かもしれないけど、私の居場所はあそこだと本気で思っている。たまたまだけど、推し被りもいないし。それも大きいのかな。

今後仮にもし彼が1人でソロパフォーマンスをするとなって、小さなライブハウスに彼のおたくしかいない状況が出来上がったとして、そこに入っていくことを考えたら……同推ししかいない空間とか想像するだけで苦痛でしかない……から、やっぱ推し被りって苦手なんだろうな。今後もしそういう機会ができたらどうしよう。行かないという選択肢はないし1番前で見たいけど、きっと1番前に行く体力も精神力もないから最後列でぼんやりと推しの姿を眺めているだけになりそうだ。

 

初めて会ったあの日から私は推しの手のひらの上でころころと転がされている球のひとつに過ぎなくて、それをわかっていて私は自ら彼の手のひらの上に飛び込んでいるし、あの日以来ずっと転がされ続けている。それはもちろん、これからもずっとだろう。貴方の手のひらの上は想像以上に居心地が良くて、できれば今後もずっと離れたくありません。彼が手のひらを返してその手から零れ落ちたときが、きっと私の終わりなんだろうなと思う。

 

 

 

夜中は思考が暗くなって嫌ですね。

結局は大好きで仕方が無いんだよっていうお話でした。

 

こんな面倒で重たいオタクがついてごめんよ、私の推し。なんていうか、私が言うことじゃないけど、ドンマイだわ。こんな奴が自分のおたくとか考えるだけで本当にドンマイでしかないわ。私が貴方なら間違いなく私みたいなオタク嫌いです面倒くさいし重たいし無理です。

 

 

はぁ。

おたくはつらいよ。